2016年02月24日
営業活動日記 「低層マンションの価格が高くなる!?」

皆様、こんにちは。山口幸夫です。

皆様はマンションに住むとしたら超高層マンションと
住宅街に佇む低層マンションのうち、どちらに住みたいと思いますか?
私は低層マンション派です。
「低層マンション」という定義は明確ではないようですが、
一般的には5階建までのものを低層と呼ぶことが多いとのことです。
私の感覚では、閑静な住宅街の中にある3階建までのマンションが、
低層らしい低層マンションだと思います。

低層マンションの長所は、マンションの圧迫感が薄れ、
一戸建に近い住み心地を感じられることではないでしょうか。
さらに一戸建よりも安い分譲価格で購入できることが魅力で、
マンションと一戸建の中間のような存在でした。

見た目が派手な超高層マンションに憧れる人と同じぐらい、
落ち着いた低層マンションに憧れる人も実は多いそうです。
3階建でも鉄筋コンクリート造のため頑丈で、断熱性、遮音性も高いこと。
特に馳走住宅街であれば周囲には2階建の一戸建が多くなるため、
3階部分のお部屋は眺望が良好になることなどメリットはたくさんあります。
その根強い人気がある低層マンションが“絶滅危惧種”といえるくらい近年激減しているとのことです。
都心や京都の超高級物件であれば稀に分譲されるものの、準都心や近郊外部では、
多くの人が購入できる価格設定の低層マンションはすっかり影を潜めてしまいました。

これは、造りたくても造ることが出来ない日本の建設業界が抱える問題が背景にあります。
理由は、「職人不足による建設費の高騰が続いている」ことです。
元々工事現場の仕事は3K(きつい、汚い、危険)労働のイメージがあり、若い人が減っていました。
それに加えてリーマンショックの影響で、平成19年から平成22年頃までの不動産不況で仕事が減り、
仕方なく離職する人が増えてしまいました。
当時、「不動産価格はまだまだ下がるから買い控えろ」という声が多かったのですが、
これは建設工事現場の従事者にとっては死活問題でした。
結果、サービス業など新たな仕事を求める人が増えました。
その中には、マンション工事現場には欠かせない鉄筋工と型枠職人の方もたくさんいたそうです。
この職人不足が現在の建築費高騰につながり、更に鉄筋コンクリート造であるマンションの
建築費高騰が著しくなっています。

鉄筋工と型枠職人の減少により、建築コストが大きく上昇した低層マンションを造ることで、
1戸あたりの分譲価格が高額になってしまい、周囲の建売住宅より低層マンションのほうが
高くなるという現象が起きてしまいました。

同じような立地条件で、同じような広さ(延べ床面積)の低層マンションと建売住宅が新築で分譲され、
建売住宅のほうが安ければ、低層マンションの勝ち目はなくなってしまいます。
そのため、マンションデベロッパーは、低層マンションを造らなくなってしまったのです。

そもそも高齢化が進み、これからは新築マンションの分譲自体が少なくなっていくはずです。
その中で低層マンションが建設されることがほぼなくなっていくことを踏まえれば、
低層マンションは希少性の高い不動産であると言えます。

不動産の価値は、地域性や最寄駅からの距離など様々な要素から決まることですので
一概には言えないところですが、低層マンションをご所有の方にとっては朗報となるかもしれません。
ご所有のマンションが今どのくらいの価値があるのか、その資産価値が今後どのように変わっていくのか。
どなたにとっても気になることと思います。

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