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皆様、こんにちは。山口幸夫です。
先日弊社代表がしみじみとおっしゃっていた言葉が胸に沁みました。
それは、「ご高齢の方々と、あと何回お会いできるかわからないから
会えるときに会っておきたい。以前『あと何回誕生日を一緒に祝えるだろうか』と
いうCMがあったが、母が亡くなる前にもっと早くこの言葉を聞いていれば良かった。」と。
そこで今日は「一期一会」について考えてみました。
遠方に暮らしている親はもちろんのこと、仕事関係の方々や友人など、
周囲の人たちとこれから先、あと何度会ったり楽しく会話が出来るのかと考えると
本当に“今”を大切にしなければならないと強く感じます。
大変失礼な話ではありますが、自分よりも年上の諸先輩方と一体あとどれくらい
一緒に仕事をしたり、楽しんだり、しっかり話をしたり出来るのだろうかと考えたときに、
実は限られた回数、時間しか残されていないことがわかります。
もちろん、年令は関係ありません。
若くても不慮の事故などでお亡くなりになられる方はいらっしゃるのですから。
誰しも遅かれ早かれ必ず「死」を迎えます。
いつ死ぬのかなんて誰にも分かりません。
そう考えると「一期一会」という言葉が胸に突き刺さります。
私の父は10年前に62才という若さで亡くなりました。
いま生きていたら、こんなことを聞きたい、あんな話をしたい、伝えたいことがたくさんあります。
でも、もし生きていたとしても、本当に伝えたいことや聞きたいことが聞けるのかは疑問です。
生きていればそれが当たり前となり、なかなか大切な話はできないものです。
三重の実家にいる母とも、いったいあと何回顔を合わせて話が出来るものか。
生前、父がとてもお世話になった親戚の叔母様が川崎に住んでいます。
今年で94才を迎えますが、お正月に挨拶に伺ったきりになっています。
父のためにも、もっとたくさん顔を出して感謝の気持ちを何度でも伝えなければ、
何かあった時には、きっと後悔すると思います。
お客様との出会いも同様のことがいえます。
何かのご縁でお会いしたお客様です。
お役に立てるように精一杯頑張らなくてはなりません。
「一期一会」の言葉の意味、由来について調べました。
『一期一会(いちごいちえ)とは、
茶道に由来する日本のことわざ・四字熟語。
茶会に臨む際には、その機会は二度と繰り返されることのない一生に一度の出会いであるということを心得て、
亭主・客ともに互いに誠意を尽くす心構えを意味する。
茶会に限らず、広く「あなたとこうして出会っているこの時間は、二度と巡っては来ないたった一度きりのものです。
だから、「この一瞬を大切に思い、今出来る最高のおもてなしをしましょう」という含意で用いられ、
さらに「これからも何度でも会うことはあるだろうが、もしかしたら二度とは会えないかもしれないという覚悟で
人には接しなさい」と戒める言葉。
生に一度だけの機会そのものを指す語としても用いられる。』
本当に大切な考え方であると改めて感じます。
時間は有限です。
家族、いま身近にいる人、今までお世話になった人、そしてこれから出会う人、
すべての人との関わりにおいて、「一期一会」の精神で人と接していくようにして参ります。