
皆様、こんにちは。井上久恵です。
前回の日記の続きです。
セミナーで出会った某大手住宅メーカーの営業マンAさんから伺った、営業のコツ。
「家を売るのではない。自身の気持ちを売る。」というお話です。
母から先日、こんな話を聞きました。
母は現在島根で暮らしています。ある日島根県M市に買物に出掛けた際、
オシャレなショップの店員さんから「お隣り鳥取県S市にもステキなお店がある」と紹介されたそうです。
その店員さんと母は話が合ったようで「M市の店員さん、すごく感じが良かったから
またショップに遊びに行こうっ」と楽しそうに話していました。
日を改め、その店員さんからオススメされた鳥取県S市にあるショップに出掛けたのですが…。
そこは雑貨や洋服、またカフェが併設されているセレクトショップだったそうです。
母はカフェで食事をするつもりでショップを訪れ、先にトイレを済まそうと思い、
オーナーと思われる店員に声を掛けたそうです。
するとその店員から「トイレだけの貸し出しはしていない。カフェを利用する人だけにしか貸していない。」と
キッパリ断られたそうです。
そこで母はカフェを利用するつもりで来たことを告げると、ようやくトイレを貸してもらえたのだそう。
母が食事を済ませ雑貨や洋服を見ていると、常連客と思われる女性がショップに入ってきました。
「しばらく店員と話したあとその女性が『トイレを借りたい』と言うと、店員は『どうぞどうぞ~』と言って、
断ることなくトイレを貸していた。」と恨みがましそうに話していました。
母は「一見の私には『カフェを利用する人だけ』って言ったのに、常連には関係ないんだね。」とムッとしたそうです。
母は「もうS市のショップには行かない」と言っていました。
母の体験はよくある話だと思いますが、私はそこでAさんの話を思い出しました。
私は、このS市の店員の対応がもう少し違えば、新たな固定客が一人付いたかもしれないのに
惜しいことをしたなと感じました。
どんなに良いものを売っていても、売り手側の対応を快く思わなければ、たったそれだけで、
決して次に繋がることはないということが、姉と母の体験を通じてとても分かりやすく捉えることが出来ました。
逆を言うと「たったそれだけ」クリアしていれば、何でも売ることが出来るということです。
そのことに気付いたAさんが住宅販売成績を回復することが出来たのが良い例です。
何もこの話は営業・販売に限った話では無いと思います。
物事がうまく行っていないとき、自分自身の気持ちを改めてみてはいかがでしょうか。