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皆様、こんにちは。井上久恵です。
突然ですが、皆様はきちんとした話し言葉を遣っていますか?
私は若かりし頃に一度だけ、上司に注意をされたことがあります。
それは、「どんなに親しい間柄であっても、きちんとした敬語を遣いなさい」ということでした。
数年経ちましたが、今でもその時のことを覚えています。
先日病院に行きました。
アレルギーの薬をもらいに行くだけのつもりでしたが、その日の病院はとても混雑していました。
「薬をもらいたいだけでも、一回診察を受けてもらわなくてはいけない」と言われ待合室でしばらく待っていました。
様子を見ていると、この病院は若い患者より年配、高齢者の患者の方が多くいらっしゃるようです。
しばらくして「ん?」と、ある事に気が付きました。
次から次へとやってくる高齢者の患者に対し、
受付の女性は「うん、うん」「そうだね」「それは~だよ」と、
俗に言う『タメ語』で会話をしているのです。
どうやら通い慣れている高齢者の患者が多く、お互い馴染みがあるようです。
最初は「仲が良いんだなぁ。」と思い微笑ましく眺めていた私ですが、時間が経つにつれ、
その受付女性の話し言葉に不愉快さを感じてきました。
実は私が上司から指摘されたことというのが、高齢者の方に対する話し方であり、
まさにこの受付女性と同じことでした。
私は、当時勤めていた会社の高齢者アルバイトの方に対して『タメ語』を遣っていたのです。
その頃の私は、「馴染みがある高齢者アルバイトの方に対して、いつまでも敬語を遣うのは
よそよそしくないか?冷たい印象を与えてしまうのではないだろうか?」
「砕けた話し言葉の方が、親近感を持ってもらえるのではないか?」と浅い知識と経験からそう考えていました。
しかし、上司からそれは間違った考えであることを教えて頂きました。
仕事、職場という環境である以上、どんなに親しい間柄であっても友達言葉はあり得ないこと。
高齢者であろうと年配の方であろうと、自分より目上の方に対して友達言葉は遣うべきではないこと。
注意を受けた私は、当時とても恥ずかしい思いをしたことを覚えています。
上司の指摘が最もだったからです。
また、指摘して頂いたことに今でも感謝をしています。
この受付女性と患者の会話から、ふとこの出来事を思い出した次第です。
一旦自分の行動を振り返る、よい機会になったのは言うまでもありません。