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皆様、こんにちは。山口幸夫です。
本日、川崎市内のマンションの売買決済、引渡しが無事に終わりました。
弊社は売主側の仲介業者という立場でしたが、売主様との出会いは、
昨年、同マンション内の別のお部屋で開催したオープンルームがきっかけでした。オープンルームを通じて、ご自身も売却を希望しているとのお電話を頂き、
ご売却をお任せ頂くことになりました。
売主様は単身男性ですが、大変きれい好きなお客様で、普段からお掃除や片付けをされており、いつお伺いしても、お部屋はきちんと整理整頓されており、とても綺麗でした。
そのおかげで、すぐに購入のお客様が決まりました。偶然にも買主様も単身の男性でした。
お一人で住むには手頃な広さですし、駅まで徒歩圏で商店街も近くにあるため買い物にも便利です。生活するうえで快適に過ごせるマンションでした。
売主様はお仕事をリタイヤされて、故郷の岩手県に帰られるとのことで、長年住まわれた愛着のあるこのマンションを売却されました。中学校を卒業して横浜に出て来られ、仕事をしながら夜学に通われていたと伺いました。あまり多くを語られるお客様ではありませんでしたが、様々なご苦労があったことと思います。
地元の岩手には身内の方がお住まいのため、老後のことを考えて戻る気になったとおっしゃっておりました。岩手から上京されて約50年、横浜・川崎にお住まいになられていたそうですので、長い年月にはたくさんの思い出があることでしょう。
都会の生活に終止符を打ち、故郷である岩手に戻るという決断に至るまでには、様々な葛藤があったと思います。
私は高校を卒業して就職で東京に出てきました。故郷を離れてからもう25年が経ちます。
単純に年月だけで測れるものではなく、子供の頃の時間は本当に長く感じるものであり、故郷にはたくさんの思い入れがあります。そして、その故郷に対する思いは人それぞれ異なり、とてもデリケートな部分であると感じています。
売主様にはご決済後、弊社にお立ち寄り頂きました。
代表の中澤と歓談されたあと、関内駅までお見送りしましたが、このまま岩手へお帰りになると思うと
特別な思いがこみ上げてきました。
売主様のこれからの楽しい人生と、いつまでも健康でいらっしゃることを祈りながらお見送り致しました。
私どもの仕事は、お客様の人生の中の大切な節目に立ち会っているのだということを改めて感じました。
そして、この仕事の責任の大きさというものを同時に感じ、とても身の引き締まる思いがしました。