2016年07月01日
営業活動日記 「住宅ローン金利 最新情報」

皆様、こんにちは。山口幸夫です。

各銀行の7月契約分の住宅ローン金利が発表されました。
三井住友信託銀行が28日、7月に適用する住宅ローン金利のうち、
主力の期間10年固定型の優遇金利を現行より0.10%下げ、年0.4%としました。
三菱東京UFJ銀行は同優遇金利を0.3%下げて年0.55%にすると発表し、
みずほ銀行は0.05%下げて年0.75%とする方針です。三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行はいずれも自社の過去最低金利を更新しました。

このように7月は、更に低金利が加速している状況です。
この3行の金利は1月時点では年0.75%~1.1%でしたが、日銀のマイナス金利政策導入を受けた長期金利の低下を背景に、適用金利の引き下げを進めてきました。

三菱東京UFJ銀行は今回、来年3月までのキャンペーンとして店頭金利(現行年3.05%)から差し引く優遇幅を拡大して、借り換え需要の取り込みを狙っています。 
先般、イギリスの国民投票でEU離脱派が勝利したことで、世界中の金融マーケットが大混乱しました。日本にも大きく影響し、急激な円高と株安をもたらしました。その裏側で日本国債の利回りは大幅に低下しており、長期金利が過去最低金利を更新するなど、日銀のマイナス金利政策で低下していた債券市場の金利を更に引き下げていました。
そのような状況での各金融機関の住宅ローン金利の動向は、非常に注目されています。
住信SBIネット銀行のネット専用住宅ローンを実質的に提供している三井住友信託銀行が上記の通り、7月の住宅ローン金利を引き下げることを発表し、住信SBIネット銀行の借り換え専用の変動金利は0.497%と発表されました。
一方、全期間固定金利のフラット35の金利ですが、フラット35取り扱い最大手のARUHIが発表した7月の金利は0.930%となり、1%を割り込みました。
民間金融機関として日本最大の住宅ローン残高を誇る三菱東京UFJ銀行の思い切った金利引き下げにより、各銀行の住宅ローン金利の低下も更に拡大している様相です。
三菱東京UFJ銀行は日銀のマイナス金利政策に反旗を翻すような形で、国債市場特別参加者の資格を返上しています。つまり、今までみたいに国債を購入しないという意思表示であります。これは国債以外の資金活用先の模索が求められるなか、今回の大幅引き下げはその一環と考えられます。
6月上旬に不動産登記において、登記の完了が通常よりも時間がかかりました。5月末に不動産登記が集中したことが原因だと言われており、その内訳として住宅ローンの借り換えによる抵当権設定登記が集中したという情報がありました。
住宅ローンを組むうえでは、引き続き追い風が吹いている状況と言えます。
弊社では、不動産のご紹介とともに、住宅ローンにおいてもお客様のお役に立てますので、皆さまからのご相談を心よりお待ちしております。

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