
皆様、こんにちは。西村友里です。
昨日、お仕事で日本中を歩き回っているオーナー様がご来店されました。
大変お忙しい方なので、いつも突然ご来店されるのですが、出張先での旅話が私の密かな楽しみになっています。
この日もゴールデンウィーク中に熊本へ行った時のお話をお聞かせ下さいました。
オーナー様のお仕事は、通信機器の修理や設置をする仕事です。
今回、熊本地震で崩壊した建物を復興させる為に動いていたそうです。
そのときにオーナー様が撮影された写真を見せて頂きましたが、そこに写っていたのは崩壊した日本家屋でした。
テレビやインターネットで見る映像や写真よりも、実際に現地へ行かれた人が撮った写真のほうが現実味がありすぎて心が痛みました。
オーナー様いわく、「5年前の東日本大震災では津波が起きたから、そのときに宮城で仕事をしていたときよりは、熊本のほうが仕事がやり易かった。塩水が掛かった機械を修理するのは大変だから。」とおっしゃっておりました。
東日本大震災が教訓となり、多くの熊本県民は地震保険に入っていたそうです。
「熊本は、地震保険代がかなり安いこともあり、多くの人が地震保険に入っていた。それもあって、宮城で震災があったときよりも復興はかなり早い。」とのことでした。熊本に家族がいるわけでもなく、熊本に留まる必要がない人達の多くが、福岡にお引越しをされたそうです。
また、不動産会社の話もお聞きしました。家族で不動産会社を経営している中小企業では、大きな痛手を負っているとのことでした。
言葉の意味を理解できなかった私に、あとから弊社代表が説明してくださいました。
例えば管理物件を持っており、災害が起きたことにより、入居者は安全な地域へと引っ越していきます。
また、アパートやマンション等の修理にも莫大な費用が掛かります。
大手企業であれば、その費用を支払うことは出来るかもしれませんが、家族経営のような会社であればそれは困難であるからとのことでした。
今も尚、熊本では小さな揺れが続いております。
震災を受けた子供たちの中では、トラウマから乱暴な言葉を使う子や赤ちゃん返りをし、いつまでたっても泣きやまない子が増えてきているそうです。
また関東でも「マグニチュード7クラスの地震はいつ起こってもおかしくない」、「マグニチュード7クラスの地震は30年以内に70%の確率で起こる」等と言われております。
自分の身は自分で守るしかありませんので、教訓として、出来る事から始めていきたいと思います。