2017年02月25日
営業活動日記 「何を紹介するためにきたのかな?」

皆様、こんにちは。井上久恵です。
弊社には大勢の「お客様」が来店されます。
お部屋を借りたい方、貸したい方、不動産を買いたい方、売りたい方、
だけではありません。
道を尋ねに来た人、喫茶店と勘違いして入って来た人、
そして同業者などです。

今回は、その同業者のお話です。
「土地の仕入れをしています」とか「収益不動産探しています」とか、
「空室を埋めてください」と来店される業者は、毎日1、2社はいます。
雇用形態の多様化に伴い、来店される不動産業者の年齢層の幅広いこと。
また最近では、こうして1件1件不動産会社を回り、
「物件紹介」のための人材を雇用したりするそうです。
しかし迎える側としては、会社名が書かれた名刺を見れば
「(その会社の)社員なんだろうな」と判断し、
雇用形態がいかなるものであるかなど考えるはずもありません。
ですから、疑問点や質問があれば、来店された方に直接話を聞こうとするのは
当然の流れかと思います。

先日、「この近くで新築マンション建てました!内覧会をしているので、
写真を取りに来たりしてください。お客様とご来場して頂ければ、
今ならクオカード差し上げています!」と
綺麗なカラー刷りのチラシを持った不動産業者が来店されました。
この近くの新築マンション?一体どのへんだ?と思い、
「場所はどこですか?」と尋ねると、「山下町です!」との回答。
「山下町なら近いですね。山下町のどこですか?」と更に尋ねました。
私も尋ねながら、頂いたチラシに物件概要や地図が載っていないか、
パラパラと目を通したのですが、物件概要も地図も載っていません。
(そんなチラシも初めて見ました)
「あの・・・頂いたチラシですが、住所も地図も記載がないのですが」
「え?!本当ですか??いや、すみません。困ったな」
「困るって、なぜですか。場所はどちらですか?」と
さらに食い下がる私。(だって、本当に場所が知りたかったから)
「ちょっと・・・検索掛けてもいいですか??」
「・・・。」

この一言で、この営業マンは「チラシを配るだけの人材」ということが
すぐに分かりました。
また残念なことに、本気でお客様に紹介して欲しいとは思っていないな、
と私は感じてしまいました。
自分が紹介しているマンションの住所すら把握しておらず、
チラシに物件概要や地図の記載がないことにも気付かない。
やる気があるとは到底思えませんでした。
営業マンは私の目の前でブツブツ言いながら、スマートフォンの
地図アプリで場所を特定しようと必死です。
2分くらいかけ、ようやく
「ここです、このマンションです!」と言って、嬉しそうに
スマートフォンを見せてくれましたが、私のテンションは
この待っている2分間でガタ落ち。
色々な考えが頭を巡っていて、半ばもうどうでもよくなってしまいました・・・。

ちなみに、全ての業者がこうというわけではありません。
私自身初めての体験だったので、強烈なインパクトがありました。
元気が良い方だったので好印象でしたが、ひょんなことがきっかけで
状況が一転してしまったのは残念でした。
仕事には必ず理由や意味があります。
私も一つ一つの仕事に対ししっかり取り組まなくてはいけないな、と
この営業マンを通じて気付きを頂いたのでした。

非公開物件見てみませんか?