2017年03月27日
営業活動日記 「下見における様々な知識」

皆様、こんにちは。井上久恵です。

先日、代表に同行して頂き物件の下見に行って参りました。
代表のお客様T様と私のお客様Y様の購入希望価格が
たまたま同じで、物件をピックアップした際重複している中古戸建が
1件あったので、代表と一緒にその物件を下見した次第です。

代表と私は先にそれぞれ別の物件を下見しており、現地で待ち合わせました。
先に現場に着いた私は、スリッパを準備し、カーテンを開け、窓を開け、ブレーカーを上げて電気を付け、外に出て外観写真から撮り始めました。
少しすると代表が到着しました。
すぐに室内に入って来られるのかと思いきや、
「あれ?いらっしゃらない・・・。」
どうしたのかと思い、外を確認すると、
代表は中古戸建前面の道路を確認し、外観・外回りをチェックしていました。代表いわく「カースペースはあるけど、傾斜地で隅切りが無いため、
車を出し入れするのが難しいわね。慣れれば問題はないけど、通学路になっているから
注意が必要ね。」とのこと。

また、代表は室内に入ると、再び隣地の状況を確認したり、
床下収納を外して湿気を確認したりしていました。
普段見ることのない、代表の「四つん這い姿」に驚いた私。
代表に質問をすると、こういうお返事がありました。
「床下の収納を取り外して、手を奥に突っ込むと、床下にどれだけ湿気が溜まっているか良く分かるの。
ここの物件はそんなに湿気を感じないから、傷みの心配はないかな。
この基礎は、コンクリートで地面が固められている「べた基礎」という方式だけど、昔は「布基礎」が主流で、コンクリートで固められておらず土だったので、床下に湿気がこもりやすいという難点があり、白蟻の被害も多かったのよ。」と
教えて下さいました。
なるほど・・・!

一通り室内をぐるりと見て、最後に代表が一言。
「この家はこれから、維持費が掛かってくるから
(お客様への紹介は)だめかな。クラックが入ってるのよね」
・・・クラック??!!
営業経験・知識が乏しい私の頭には「?」マークが点滅しました。
恥も承知で「クラックって何ですか?」と代表に質問をすると
私を外に連れ出してくれました。
「建物の外観を見てごらん。建物にヒビが入っているでしょ?あれがクラックよ。
また、屋根下の『破風』が傷んでいるから、あそこも手を入れないとダメね。」
と教えてくださいました。

築年数が経過すると、風雨や紫外線、熱など外的要因で起こるヒビ割れ現象。
さらに代表は、この物件は近いうちに外壁塗装を行わなければならないため、
足場を組む費用や塗装費が掛かること、また地形から判断して防犯面で危険が
潜む物件であることを即座に見極め、これらを理由にお客様へはご紹介をしないという
結論に至りました。

これまで賃貸・売買問わずマンションの下見は行ってきましたが、
戸建の下見はほとんど経験がない私。
経験豊富な代表のアドバイスや一つ一つの行動は、私にとって全てが学びであり、
非常に貴重な経験となりました。
次回の下見で、早速身に付けた知識と技を活用したいと思います。

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