
皆様、こんにちは。井上久恵です。
先週、元気よく来店された不動産会社の営業マンAさん。
私が対応させて頂きました。
「何か、物件はありませんか?!仕入れ業者なんですけど!」
「そうですか。御社はどんな物件をお探しですか?」と伺うと、
「土地を買って、建物を建てます!」とのこと。「そうですか。それはどんな土地ですか?
エリアなどその他にも具体的に教えて頂けると助かります」と尋ねると、
「神奈川・東京・千葉・埼玉、エリアは問いません!」とのこと。
「そうですか・・・」
営業マンAさんから、この時「具体的」に聞けたのは、
<神奈川・東京・千葉・埼玉の土地>と言うことだけでした。
1件ご紹介出来る土地の情報があったので、
「条件に合うか分かりませんが」と一言添えて、資料をお渡ししました。
数日後、営業マンAから電話が掛かってきました。
「先週、〇〇の土地を紹介して頂いたAです!」
「お世話になります。その後、いかがでしたでしょうか」と尋ねると
「今回は御社のお力になれそうもありませんでした。本当にすみません。
うちは、ヨンパチは対象外なんですーぅ」
ヨンパチ・・・?何かの単語のようですが、
今まで一度も聞いたことがありませんでした。
【分らないことは聞く】という精神で育ったため、
「よ、ヨンパチってなんですか?」とAさんに伺うと、
「建ぺい率が40%、容積率が80%の物件です。
つまり、ヨン(4)パチ(8)です」とのこと。
「あ、略ですか。なるほど・・・」
一瞬で私が感じたことは、略語がどうのということではなく、
最初から希望条件を言ってくれていれば、紹介することも無かったのに
という残念な気持ちでした。
きっとAさんだって、無駄な仕事になってしまったのだと思います。
だから「具体的に」って言ったのに・・・。
しかし、そこで諦めないところは営業マンです。
別の角度から仕事に繋げようと、「他にも物件があったら紹介してください」と切り込んできました。
Aさん「御社は、自社で買取りなど行いますか?」と聞かれたので、
「物件によりますが、区分所有(マンション)など購入しています」と答えました。
すると、Aさんはすかさず「その後どんな建物を建てるんですか?」と質問してきました。
区分所有を買っているという話の流れなのに、
どうして建物の話になるんだろう?と一瞬頭がハテナになりました。
「建てるというか・・・。いえ、区分所有の場合はリフォームして販売を掛けています」と答えると、
「御社は建ぺい(率)や容積(率)は、何か線引きなどされているんですか?」という返しが。
そこで私は察しました。
この人・・・話が全然かみ合わない・・・!!
というか、頭が完全に土地の話になっている・・・!!
私は区分所有(マンション)の話をしているのに・・・!!
もしかしたらAさんが来店された時から、
我々の話は食い違っていたのかもしれない。
電話を切ったあと、何度もAさんとの会話を反芻し、
不思議な思いに包まれた私なのでした。