
皆様、こんにちは。井上久恵です。
先日、お客様Y様のご案内に行った時のことです。
ご案内の前には、弊社ではいつも下見を行います。
周辺環境や、「空室」の場合には、お部屋の中の状況を事前に把握し、
ご案内のルートや順番を考えたり、お客様にご説明致します。
Y様のご案内前に、数件の物件を下見しましたが、
あいにくどれも居住中のため、室内の確認には至らずご案内当日を迎えました。
Y様が内見をご希望とされたマンションは、大変独特な間取りをしていました。販売図面を見ただけで、それは一目瞭然でした。
では、なぜそのようなお部屋をご紹介するかというと、まずは立地の良さです。
駅直結徒歩1分のタワーマンションであり、出張が多いというご主人様の仕事を考慮し、
新横浜駅、羽田空港にアクセスの良い駅が最寄りです。
ビッグターミナルではありませんが、利便性の高さと町の雰囲気を見て頂きたかったのです。
また、何を気に入るかはお客様それぞれです。
Y様はリフォームも含めて中古住宅をお探しで、
現在は独特な間取でも、リフォーム次第でいかようにも形は変えられることを
Y様たちはご存じだったので、ご紹介させて頂きました。
お約束の時間に先方業者とエントランスで待ち合わせをし、
無事にお会いすることができ、いよいよご案内スタートです!
室内に入ると、まず「おや?」と思いました。
販売図面には「居住中」と書かれていたのに、お部屋はもぬけの殻。
「あら?売主様がお住まいではなかったのですか?」と伺うと、
「いつだったかなー、出ていきましたね~」とのこと。
Y様ご案内まで日があったので、下見をしておきたかった・・・。
販売図面を修正しておくか、社内で周知徹底をさせて欲しかったです。
図面で見る以上に独特な室内だったため、営業担当者に
「お客様は、何人でお住まいだったのでしょうか。お仕事は何をされていたんでしょう。
建築とかデザイン関係のお仕事でしょうか。」
と伺っても、
「何人だったかなー。確か小さいお子さんが一人いらっしゃったかなー。
お仕事は、んー。なんでしょう・・・?」と営業マン。
いやいや、こちらに聞かれても・・・。
そして極めつけが、壁にもたれてスマートフォンをいじり始める始末。
案内する気はおろか、売却活動をしようという気すら感じられず、
がっかりしたのは言うまでもありません。
それでなくても独特なお部屋なのですから、見せ方に気を付けたり、
リフォーム等した場合の提案が欲しかったというのが正直な気持ちです。
きっと今後も、何度この営業マンが立ち会っても、
「これ買います!」というお客様が現れない限り、売却は難しいかと思われます。
Y様がこちらのマンションをお見送りになったことも、想像に容易いでしょう。
売主様が気の毒に思え、悲しくなりました。
現在、営業活動に携わらせて頂いている私が、最近とみに思うことがあります。
お客様に満足を与えて差し上げることが出来るか否かは、「担当の営業マン次第」ということです。
自分が営業を経験することで、じわじわと実感してきました。
良いお手本、悪いお手本から、これからも営業スキルを学び、
「井上さんが担当で良かった」とお客様に満足して頂けるようになりたいと思います。