
皆様、こんにちは。井上久恵です。
先日、お部屋をお探しのお客様N様がご来店されました。
お話を伺うと、以前別の会社を通してお申込みを入れようとした
物件があったそうですが、その寸前で他からお申し込みが入ってしまい、
泣く泣く見送ったという経験をお持ちでした。
従って、N様はよく物件をご覧になっていました。
「このマンションはありますか」
「このマンションは、申し込みなど入っていないですか」
「このマンションも、見てもらっていいですか」と
N様が気になっていらっしゃった物件は、ご来店時だけでも5件以上ありました。
N様から言われた通り物件有無の確認をしましたが、すでに契約終了している物件や、
よく調べると定期借家の物件だったりと、結果的にわずか2件に絞られてしまいました。
せっかくご案内のお約束ができたのに、これでは少なすぎるし、
他にもN様のご希望に近いお部屋がないか私もお探ししました。
その後メールのやり取りをしながら、4件のご案内が決まりました。
N様ご案内に向け、さっそく準備に取り掛かりました。
ご案内先は「鶴見」駅周辺。地図で4物件を確認すると、
鶴見駅を挟み北西から南東とご案内エリアが広域なことが分かりました。
どれも駅から徒歩10分以内の物件ではありましたが、
これは、移動距離も時間も掛かるぞ・・・。
車の運転は出来ますが、運転技術も土地勘も乏しい私は、
最初徒歩でのご案内を考えておりましたが、それは難しいことが机上で分かりました。
ご案内を翌日に控えており、時間がない。それでも、やるしかない!
ということで、夕方にはなってしまいましたが、ご案内予定の4物件の
ルート確認と周辺環境の調査に出かけることに決め、車の鍵を握りしめ、
会社を後にしました。
苦手意識が強い国道15号線で鶴見駅まで走り、そこからは先に調べておいた
地図を見ながらソロソロ運転で鶴見駅北西の物件まで向かいました。
「あぁ、下見をして正解だったな」とすぐに思いました。
地図では分からなかったのですが、その物件は急坂のテッペンにあったからです。
山坂は横浜の特徴の一つではありますが、毎日の生活のことですから
お客様にはしっかり検討していただかなくてはいけません。
「これはお客様に報告しなくては」と思いながら、次の物件に向かいました。
調べていた道通りにまたソロソロ運転で車を走らせていましたが、
「ん?」とあることに気が付きました。
あると思っていたところに道がない・・・。
すぐに、私の勘違い(元々そこには道路など走っていなかった)だと気が付きましたが、
運転中の私がプチパニックを起こしたのは、想像に容易いでしょう。
「なんとか国道15号に戻らないと。どうしよう、どうしよう。
とりあえず、ここは一方通行だしこの車の流れに進んでいくしかない。
落ち着け、落ち着け。15号線は右手方向だし、道は必ずどこかの道に
通じているから、大丈夫、大丈夫・・・」
と車内で一人つぶやいていました。
なんとか15号線にたどり着きましたが、今度は車線を間違え、そのまま誤った方向へ・・・。
そんなこんなで、何とか4物件のルート確認を行い、終わった頃には夜7時を過ぎていました。
しかし、これをしておかなければ、お客様の前でアタフタし、お客様にご迷惑を
お掛けするところでした。
最悪、事故を起こしていたかもしれません。
「やっぱり下見は重要!」
下見は、お客様のためでもあり、自分のためでもあります。
ご案内に自信のない方ほど、ぜひ下見に時間を費やしてみてください!