
皆様、こんにちは。西村友里です。
本日は、いつもお世話になっているオーナー様がご来社され、
新たな店舗の入居募集をお任せ頂きました。
今までにも、何件かの居住用や事業用の賃貸募集をお任せいただいたことのある
オーナー様ですが、今回のご依頼は来年3月に退去される都内の店舗・事務所の
テナント募集です。
現在、この店舗には学習塾が入っていますが、近年学習塾は業界同士の競争が激しいそうで、
中小企業の学習塾は経営が難しくなっているところが増えているとのことでした。
こちらの学習塾も、経営不振を理由に退去を余儀なくされたようです。
オーナー様のお話では、「今まで中小企業の学習塾の強みは、少人数制で授業を受けられる
ことにあったようですが、現在では大手の有名な学習塾でも、少人数制を取り入れているため、
中小企業の学習塾が減少している。」とのことでした。
また、会社を経営されているオーナー様は、
「日本人はブランド志向が高く、特に女性に多い。有名どころの会社だと、すぐに信頼して仕事を任せるが、
中小企業に対しては厳しい視線を向け、こちらを判断してくる。
何社か比較検討してから、結局こちらに戻ってはくるが、すぐに信頼してくれた人と比較すると
仕事の質はかえないにせよ、平等な気持ちで接することは出来ない。」とおっしゃっていました。
著者:坂寄静香氏の「日本人のブランド志向―ヨーロッパにおけるブランドとの比較から見るその問題点」(http://gyosei.mine.utsunomiya-u.ac.jp/since2001koki/yoka08/080702sakayoris.htm)にも
日本人のブランド志向について記述されていました。
以下、一部抜粋です。
『ブランドと一口に言っても、低価格なものから高級なものまでその範囲は広い。
しかし、日本人がブランドと聞いてまず想像するのは、おそらくルイ・ヴィトンやエルメスなどの
高級ファッションブランド、いわゆるラグジュアリーブランドのことだろう。
バブル崩壊後の不況がいまだに続き人々が消費を抑える中、それらラグジュアリーブランドは
常に売れ続けている。
今ではバッグひとつなら100円ショップでも買えるようになったにもかかわらず、
高級ブランドのバッグを手に入れるために何十万円も何百万円も払う人がいるのである。
せっかく海外旅行に行っても、その目的は世界遺産でもなく、観光名所でもなく、
高級ブランドショップで買い物をすることだという人も少なくない。
最近では中高生の間でさえも、ブランド物の財布を持つのが当たり前というような時代なのである。
なぜ日本人はこれほどブランドが好きなのか。
単にブランド品は物がいいから買うのだろうか。
それともブランド品を買うことに、何か別の意味があるのだろうか。
日本人にとってブランド物を買うことは、単に「生活に必要なものを買うこと」、
「質のいい品を買うこと」以上の、何か重要な意味を持っているように思われる。
まず挙げられるのは、日本人の多くは自分自身の価値観が確立されていないということだろう。
自分の中で、何が価値のあるものなのか、重要なのかがはっきりとしていないため、
すでに多くの人々に価値が認められているブランド品を身につけて満足するのである。
また、日本人の集団主義もそのブランド好きに大きく関わっていると言えるだろう。
集団主義を持つ日本人は、所属する集団から外れないこと、他人と同じであることに安心感を覚える。
皆が持っているブランド品を自分も持つことで、その安心感を得ようとしているのではないだろうか。
集団の中のメンバーにどう思われるかを気にするため、ブランド品で自分自身の価値を高め、
自分をよく見せようとするのである。
ブランド品というものは、そのデザインや質の良さ、品格を大切にしているものである。
よって本来は「このデザインが気に入ったから」、「生地の質がいいから」という理由で買うべきものなのだが、
日本人は、「みんなが持っている」=「欲しい」となっている場合が多い。
多くの日本人は「ブランド」の持つ本来の価値を理解していないのである。』
これらは、『物』について記述されていますが、会社も同じだと思います。
お客様に選んで頂けるように、これからも気配りと配慮を用いた「自社ブランド」で、
他社との差別化を図ってまいります!