
皆様、こんにちわ。井上久恵です。
弊社では、毎朝朝礼で倫理研究所が発行している「職場の教養」を輪読します。
朝礼当番が1日一項目、2分程度の短編を読み上げ、感想を述べます。
毎日が勉強です。
この「職場の教養」では倫理に関わる短編以外に、冊子の下部に
日本各地の様々な文化や歴史を紹介する「探訪 日本の名所」という項目があり、
私はこの部分を密かに楽しみにしています。
今月号の「探訪 日本の名所」には、私の実家がある島根県についても書かれていました。
島根県出雲市には、国指定の『荒神谷遺跡』という史跡があります。
(以下、探訪 日本の名所抜粋)
1983年、出雲ロマン街道と呼ばれる広域農道建設に伴う遺跡分布調査が行われた。
その際、田んぼのあぜ道で一片の土器が見つかったことがきっかけで発見されたのがこの遺跡。
その後の発掘調査で、銅剣358本、銅鐸6個、銅矛16本が出土している。
それまで全国で出土した銅剣は、総数で300本余り。
それを上回る数の銅剣が一か所の遺跡から出土したのは、世紀の大発見といえる。
私がまだ幼い頃、歴史のれの字も分からなかったような頃に、
歴史が大好きな父に無理やり勉強させられた一つに、この荒神谷遺跡がありました。
島根県ではこの時期、道路の整備が盛んに行われていました。
20年程前、高速道路を作る為、祖父が所有していた山を国に売却するということがありました。
その際も遺跡の発掘調査が行われ、その結果、古代須恵器の窯跡が発見されたのでした。
当時は出雲地方で最も古い窯跡と認定され、村が湧き、父がはしゃいだのを覚えています。
臨時で建てられた資料館に無理やり連れて行かされました・・・。
「探訪 日本の名所」によって、この時まですっかり忘れていた記憶が、
昨日のことのようにありありと呼び起されるとは・・・!
今となっては良い思い出話ですが、当時は意味も分からず、
「無理やり勉強させられた!」という恨めしい気持ちがあったこともふと思い出してしまったのでした。