
皆様、こんにちは。西村友里です。
昨日、新宿区にある「四ツ谷」駅周辺の賃貸物件をご案内して参りました。
弊社代表のお客様で、今まで5件ほど不動産を購入されて、弊社で賃貸管理を
お任せ頂いているオーナー様でもあります。
代表からも「よろしくね」といわれ、いつも以上に緊張感をもって臨んだご案内でした。
お客様は4月から四ツ谷に転勤になるため、勤務先に近い場所でお部屋をお探しでした。
この日は3件お部屋をご案内しましたが、すべて駅から徒歩圏のお部屋だったため、
周辺環境等もゆっくりご覧頂きながら歩きました。
道中、お客様がある看板を発見しました。
そこには「於岩稲荷 陽運寺 右折」と書かれておりました。
「於岩」とは、四谷怪談で有名な「お岩さん」のことです。
怪談に興味があるわけでありませんが、『どんなところなのか見てみたい!』と、
興味津々の私の胸中を察したお客様が、「すぐ近くにあるみたいだから行ってみようか。」
とお誘い下さり、一緒にお詣りをしてきました。
現地の看板には、以下のようなことが記載されていました。
『東京都指定旧跡 田宮稲荷神社跡 田宮稲荷神社は、於岩稲荷と呼ばれ、
四谷左衛門町の御先手組同心田宮家の邸内にあった社です。
初代田宮又左衛門の娘お岩(寛永13年没)が信仰し、
養子伊右衛門とともに家勢を再興したことから「お岩さんの稲荷」として
次第に人々の信仰を集めたようです。
鶴谷南北の戯曲「東海道四谷怪談」が文政8年(1825)に初演されると、
更に多くの信仰を集めるようになります。
戯曲は、実在の人物からは200年後の作品で、お岩夫婦も怪談話とは大きく異なり円満でした。
稲荷社は明治12年(1879)に火事で消失し、その際初代市川左団次の勧めで中央区新川に移転しました。
しかし、その後も田宮家の住居として管理されており、昭和6年(1931)に指定されました。
戦後昭和27年(1952)に四谷の旧知にも神社を再建し現在に至っております。
平成24年3月建設 東京都教育委員会』
これを読み、お岩さんの話が怪談話とは違うことに驚きつつも、安心致しました。
また、神社を囲む石で出来た塀の一つ一つには、歌舞伎役者のお名前が刻まれていました。
無知な私にも「中村勘三郎」さんの名前はわかりました。
この神社のご利益は、お岩さん夫婦は仲の良さにちなんで、「縁結び」だそうです。
私も真剣に拝んで参りました。
皆さんも機会がございましたら、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。