
皆様、こんにちは。西村友里です。
本日8月6日は、広島に原爆が投下された日であり、
人類史上初めて核兵器の惨禍を経験した日でもあります。
あの日から72年が経ちました。
NHKのニュースによると、広島の平和公園で午前8時から行われた式典には、
80か国の代表を含むおよそ5万人が参列したそうです。
日中の最高気温が、今年最も高い37度まで上がり、72年前と同じように暑い一日となりました。
式典では、この1年間に亡くなった人や新たに死亡が確認された人5530人の名前が書き加えられ、
30万8725人の原爆死没者名簿が原爆慰霊碑に納められ、原爆が投下された午前8時15分に
参列者全員で黙とうを捧げました。
今年は、歴史上初めて核兵器を法的に禁止する条約が国連で非核保有国が中心となって
採択されたことを受け、広島市の松井一実市長は「平和宣言」の中で、「各国政府は、核兵器の無い
世界に向けた取り組みを、さらに前進させなければならない」と訴えたそうです。
核保有国や核の傘下にある日本などが条約に反対の立場を示していることから、日本政府に対し、
「核保有国と非保有国の橋渡しに、本気で取り組んでほしい」と要請されました。
また安倍総理は、条約には言及せず、「核兵器国と非核兵器国、双方に働きかけを行うことを通じて
国際社会を主導していく」と述べられたそうです。
広島市内に住む被爆者の82歳の女性は、70代で亡くなった同じ被爆者であるご主人様の遺影を手に
お嬢様と一緒に慰霊碑を訪れ、祈りをささげておりました。
原爆の日に慰霊碑を訪れるのは初めてだったそうで、「自分にとって最後になるかもしれないので
この日にこの場所に来て『平和になるように』という思いで祈りました。核兵器禁止条約はできましたが、
日本が参加していないのは理解できません。核兵器は無いほうがいいです」と話されました。
最愛の人、自分が育った町等を一瞬にして失い、被爆しながらも一人でお嬢様を育てあげてきたご苦労は
計り知れないと思います。72年間、精一杯頑張って来られた気持ちを考えると胸が熱くなり涙が溢れます。
73歳の男性は、「亡くなった祖母や母のことを思い出して、非常につらい気持ちになります。
それでも『広島原爆の日』には、毎年ここを訪れて安らかに眠ってほしいと祈っています。
人の命を簡単に奪ってしまう原爆は絶対に許せません。」と話されていました。
私も地元が隣の岡山県なので、平和公園には小学生のときに社会科見学で訪れました。
みんなで千羽鶴を折り、拝贈した記憶があります。
このとき原爆ドームを見て、被爆者の方の話を拝聴し、核兵器など必要ないと強く感じました。
核兵器のない世界がくることを心から願います。