2015年07月09日
営業活動日記 「大人になれない子供と親になれない大人」

皆様、こんにちは。中澤明子です。

職場は学校ではありません。
私の著書である玉手箱にも書いている内容ではありますが、
下記に綴ります。


◇この親にしてこの子あり
「親を見れば子がわかる」と言いますが、
逆を反せば「子を見れば親がわかる」ともいえます。

新成人を見ていると、この言葉の方が適切ではないかと思えてきます。
子供が成人すれば、成人後に起きた問題や出来事等は、親の責任ではなく「子供自身の責任」であると
考えるのが一般的です。しかし、この考え方は見直さなければいけないのではと思う今日この頃です。

なぜならその子供を採用した会社にとっては、かなりの負担と重荷を背負っているからです。
聞き分けの出来るスタッフならば何ら問題はありませんが、そうでなければひと苦労です。

いわゆる「ゆとり世代」が職場に加わり数年が経過しました。
すべての人がそうであるとは言いませんが、「いったい子供をどのような環境で育て、教育をしてきたのだろう」と
首をかしげる内容が多すぎます。
親としての責任を振り返り、見直す必要があることは事実ですが、それを今からやれと言っても所詮無理なことだと
わかっています。しかし、最低限自分の子供がどれだけ世間に対して迷惑をかけているのかを把握してほしいものです。
無関心でいられるようなレベルではありません。

「この親にしてこの子あり」と言われないためには、社会に出たからと言って他人任せにするのではなく、
自分が育てた子供に対し責任を持つべきです。
迷惑をかけていることがわかったら知らん顔をせず、せめて「気にかける」配慮が必要なのではないでしょうか。
それが親として当然の義務であると私は思います。

いくつになっても大人になれない「子供」と、いくつになっても親になれない「大人」が存在します。
このような人は、自分勝手で周囲への気遣いができない人に多く見受けらます。
自分の評価や価値というものは、第三者の目にどう映るかによるものであると私は思います。
自己満足では通用しないのが、世の中なのです。


◇石のうえにも3年
弊社には、今まで多くの人が入社してきましたが、長続きしない人が多すぎます。
面接の際に必ず、「弊社はマナーや規則が厳しい会社です。自分が変ろうと努力しなければ、
弊社では勤まりませんが大丈夫ですか」と質問をします。
皆さん「大丈夫です」と答えて入社するのですが、舌の根も乾かないうちから辞めていきます。

○新しい会社に就職したら、その会社に慣れるまで時間がかかります。
○慣れるまで時間がかかるのですから、理解するにはもっともっと時間がかかります。
○新しい会社に就職したのですから、我慢して頑張ろうとする意欲が大切です。
○我慢しなければ、どこの会社でも勤まりません。

案の定、辞めた人を客観的にみると、
「憧れで入社した人」
「不動産の仕事を安易に考えて入社した人」
「楽して儲けようと考えて入社した人」
「努力なんかしたくない人」
そしてダントツは「我慢ができない人」です。

「石の上にも3年」という言葉どおり、せめて3年間はひとつの会社に勤務できるような
意志の強い人を企業は求めています。今の時代にそれを望むのは難しいことですが。
不動産業は、短期間で覚えられる職業ではありません。
地に足をつけて行う仕事です。
最低でも3年は勤務しないと、その会社の本質はわかりませんし、仕事は覚えられません。
短期間で充電が切れて退職をするのであれば、最初から入社しないほうがお互いのためです。

「継続は力なり」夢や理想ばかり追いかけていても、世間は認めてくれないことを、
誰しも気付き理解する瞬間があることも、悲しいかな現実です。

 

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