2015年07月30日
営業活動日記 「私が不動産鑑定士になった理由 その4」

皆様、こんにちは。不動産鑑定士の松本智治です。

私が不動産鑑定士になった理由に関する最終章になります。

不動産鑑定の仕事から少し外れ、不動産売買仲介における重要事項説明や
銀行融資関連業務に携わりはじめてから、自分の心情としてようやく仕事に対する
自信が湧いてきました。

数多くの業務案件をこなすうえで、多数のお客様との関わりを通じて、
世の中にはさまざまなタイプの人がいることを理解し、また、難題に直面した場合に、
会社組織に属した立場においてどのような順序をもって対処すべきか、
仕事の進め方のコツも少しずつ理解してきました。

仕事において本当に数多くの失敗をしてしまい、お客様に甚だご迷惑をおかけすることも多々ございましたが、
やはり、このようなとても痛い失敗を教訓にし、次の仕事に生かせるよう謙虚に反省をすることは、
とても重要なことと思います。

不動産仲介会社に約1年半勤め、不動産開発や建築方面に携わる会社の担当者様から、戸建分譲開発に関する
さまざまな話しを聞いているうち、次第に不動産開発分譲(いわゆるデベロッパー)への興味が湧き始め、
戸建分譲会社に転職しました。
ここで、実際の現場に関わる経験を積めましたことは、百冊、千冊の実務書を読みこなすことよりも
はるかに貴重な経験となりました。

事業用土地の仕入れ、宅地造成の区画割り計画、戸建て間取りのプランニング、事業収支計画の策定、
売買契約、残決済引き渡し業務などの一連の開発業務を通じ、会社の上司や社長からきつく叱責を受けたことも
多々ありますが、この不動産に関連する現場経験こそが、周囲の方々とやや異なる得意方面の形成や、
鑑定評価・分析において特徴を持てる論述など、自分の不動産価格に関するとても重要なファクターとなっています。

本や実務書をいくら読み重ねたところで、やはり実際に行うこととは次元が異なるものですので、
多少の苦労を買ってでも、実際に経験してみることをお勧めしたいです。

最後に、この日記を読んでいらっしゃる方のなかには不動産鑑定士試験を受験している最中であり、
試験に受かるコツを教えて貰いたいとお考えの方もいるかも知れませんが、
試験に受かるコツとしては、「必ず受かりたい!」という、強烈なまでの願望を絶えず持ち続け、
そして、きちんと試験日までの計画を立てて勉強を行うということに尽きます。

さらに、難関資格に合格された後におきましても、仕事や収入の保証など全くされない昨今ですので、
どうぞ、試験に受かることのみを目的とせず、ご自分の人生における方向を見定めつつ、
取り組んで頂きたいと存じます。
少なくとも、「願望し続ければ、夢は叶うものである」と、今の私自身の心情として、持てるものとなっています。

長々と長文を綴らせて頂きました。何かのご参考となれば、幸いでございます。
今後とも、宜しくお願い申し上げます。

 

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