2015年08月23日
営業活動日記 「店舗の事情」

皆様、こんにちは。西村友里です。

本日は、弊社を通じて店舗を借りて頂いたお客様と、
その店舗のオーナー様がご来社されました。
ご来店の理由は、非常に残念ではありますが、借主様のご事情により、
お店を閉店することとなったため、今後のことについての打合せを行なうためです。


お店を閉店する理由は「人手不足」が原因でした。
借主様はこちらの店舗で飲食店(ランチとディナーの両方)を営業されていました。
人手が足りないのはホール担当の方で、「夜遅い時間まで働いてくれる方がいなかった」と
おっしゃっておりました。人手が足りないのはこのお店に限らず、他のお店でも同様の傾向があるようです。
借主様はスタッフ募集に広告費を投資し、時給をアップしたり、男女問わず幅広い年齢で募集をする等の
工夫もしたそうですが、思うような人が集まらなかったとのことでした。
大勢の方が面接には来たそうです。実際に働き始めても長続きはせず、すぐに辞めてしまう人が多いようです。


何故、飲食店が人手不足であるのかが気になり調べてみました。
あるサイトに記載されていた記事により理由が分かりました。
「飲食店の仕事は簡単な仕事」と勘違いしている人が多いからだそうです。

お客様を出迎えて、メニューとお水を用意、注文を伺って、オーダーを通し、
調理、出来上がった料理をお客様のもとに運び、食後の会計、食器の片づけ。
これらが飲食店の勤務でしなければならない作業です。
しかし、飲食店はその流れを1組のお客様にするわけではなく、お店の席数にもよりますが、
一度にいくつもの組数を行わなければなりません。
よって、今や飲食店に求められるのは「マルチタスク能力」です。
AをしながらBをして、Bが終わったあとにAに取り掛かればCにつながっていく等と、
短時間で判断して行動する能力が必要とされます。
また、長時間の立ち仕事に加えて素早い行動、重い荷物を持ったりと体力仕事でもあります。

最初のバイトデビューに飲食店を選ぶ高校生や大学生は少なくありません。
また、最近はオシャレな制服に憧れて、飲食店アルバイトを選ぶ女性も多いようです。
飲食店の忙しさと、重労働に耐え切れず、すぐにやめたり、急に無断で来なくなったりと、
そんなアルバイトの人が多くなっているそうです。
アルバイトであってもそのお店で働いている限り、そのお店の顔となります。
お金を頂いていますので、プロ意識を持って行動しなければなりません。
飲食店だけではく、どこの会社でも同じです。

また、そのサイトには面白い話が書かれておりました。

ランチタイムの新人研修を行なう担当として仕事を任されました。
男の子が2人と女の子が1人、みんな大学生や専門学校生でした。
研修はスムーズに進み、男の子二人は結構一人で任せられる仕事が増えていく中、
女の子がなかなか一人で任せられる状態まで行きませんでした。
一生懸命フォローをしたつもりですが、接客態度が直らず、おまけに長い爪で出勤してきました。
ネイルは禁止の店だということは伝えていたものの、彼女は「ネイルがしたいから(爪を伸ばしている)。
この制服にはネイルが似合います!皆さんしましょうよ!」と言ってきました。
頭を抱えながら、きつめに注意したところ、次の日から彼女は来なくなりました。
理由は、「店長(自分)が怖いから」だそうです。


このような方が増えている根本的な理由が、ゆとり教育であることが原因なのかどうかは分かりませんが、
同じゆとり教育世代の者として、もっとしっかりしてほしいものです。
「だからゆとり教育世代の子は・・・」と言われないためにも、頑張らなければならないと思います。

 

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