2017年09月21日
営業活動日記 「やる気スイッチ」

皆様、こんにちは。西村友里です。

よくテレビで「やる気スイッチ」という言葉を耳にします。
やる気スイッチについて、詳しく説明された文章は調べてみても見当たりませんでしたが、
私が考えるには、マシーンのスイッチをONにすれば動き出すように、
落ち込んでいても、自分の心に「よし!やろう!」という気持ちを切り替えるスイッチが
あるのだということを表現しているのではないかと思います。 

やらなければと思っても出来なかったり、やりたい気持ちがあるのにモチベーションが上がらないことは、
誰でも経験があると思います。

私にとって半信半疑だった「やる気スイッチ」ですが、本当にあるということを確信しました。

脳の中には、「淡蒼球(たんそうきゅう)」という、実際に青色をしている玉があり、
やる気になっているときは、この淡蒼球が動いているそうです。
参考:上大岡トメ氏・池谷 裕二氏著作「のうだま―やる気の秘密」

淡蒼球という脳部位は、哺乳類だけではなく、鳥類、爬虫類、魚類にもあり、
その働きは純粋に「体を動かすための脳部位」です。
例えば、「敵が来た時にどっちに逃げるか」という咄嗟の判断は、すごく原始的で
重要な部分なので、生物に意識が芽生える前から活躍してきたといわれています。

淡蒼球は、自分の意志で動かせないことが最大の難点です。
淡蒼球は常に活動していますが、レベルは上がったり下がったりを繰り返しており、
上がればやる気になるし、下がればやる気は落ちます。
無意識の領域にあるため、実際の動きはコントロールできませんが、
淡蒼球を動かすための連動スイッチが4つあります。

 淡蒼球を動かすための4つのスイッチ

①体を動かす
②いつもと違うことをする
③ご褒美を与える
④なりきる

これらのスイッチは連動しており、自分の意志で入れることができます。
しかも4つのスイッチのうち、1つでも入れば淡蒼球はつられて動き出します。
すると、どんどんやる気が出てくるのです。
逆にどんなに待っても、脳から勝手に「やる気」が出てくることはありません。
 

①体を動かす・・・「運動脳への刺激」
 体を動かすことで入るスイッチです。
 淡蒼球が「やる気」に使われるのは人間などの高等動物だけで、それも本来の使われ方とは別のものです。
 もちろん本来の機能も残っており、「体を動かす」と「やる気が出る」ということは密接につながっています。
 とにかく、立ち上がることが大事です。
 やる気が出ない時こそ、外に出て自分の足で歩いてみるだけで、淡蒼球が動き出します。

②いつもと違うことをする・・・「海馬への刺激」
 海馬は、主に記憶を司る場所です。
 脳は何事もすぐにマンネリ化させます。
 生まれて初めてコップを見たときは、「きれいだな」、「よくできてるな」、「水が漏れないんだな」と
 最初の感動は大きいものです。しかし、その後脳は見たものを「順化」して「当たり前」のものとします。
 「コップはガラス製の飲み物用の容器」と思うだけです。
 マンネリ化や飽きっぽさ、三日坊主などは脳の反応としては当然のことです。
 海馬を動かすには、いつもと違う場所に行ったり、いつもと違うことを味わったりするのが大事です。
 場所を変えたり、違ったことをすることで、海馬が刺激され、淡蒼球も動き出します。
 学生時代の席替えもそういう狙いがあります。
 周りの顔や風景が変わると、気持ちが入れ替わり、やる気が出てきますが、暫くすればその席も
 すぐマンネリ化してしまうので、席替えを定期的に行うのです。

③ご褒美を与える・・・「テグメンタへの刺激」
 「ご褒美をもらって嬉しい!」という時に、刺激されるのがテグメンタという部分です。
 テグメンタが刺激されると、ものすごい快感があり、その快感を求めてまた同じことをします。
 これが良い意味でも悪い意味でも続くという原理です。
 この快感はかなり強くて、夢中になると他のものが見えなくなってしまうくらい強烈なものです。
 悪い例では、麻薬やお酒やタバコの依存症などです。
 これをぜひ良い方に利用することが大事です。
 読みたい本、観たいDVDやライブチケット、お菓子などを自分へのごほうびセットとして箱に入れて、
 ノルマを達成するまで封印しておきます。
 一番のご褒美は達成感です。
 また、親孝行やボランティアというのも、自分へのご褒美になります。
 相手の喜ぶ顔が見られた、自分が役に立ったという感情は一つの快感です。
 相手も嬉しくて自分も嬉しくて一石二鳥です。
 しかし、現状とゴールの差があまりに大きい場合、目標達成が難しくなります。
 小さな目標を達成するクセをつけ、徐々に大きな目標にシフトしていくようにすると良いです。

④なりきる・・・「前頭葉への刺激」
 前頭葉は、イメージや創造力を司る場所です。
 思いが強ければ強いほど、淡蒼球も連動します。
 例えば、ダンスは何も考えないで踊るより、憧れているダンサーになりきって踊った方が早く上達します。
 また、「自分がこれを飲んだらよくなる」と信じているクスリは、たとえ単なるビタミン剤でも本当に
 効いてしまったりします。
 「なりきる」「思い込む」ことによって前頭葉が活動して、淡蒼球もぐんぐんと活性化していきます。
 

失敗をしたり、成果が上げられなかったり、自分の思い通りに事が運ばない時には、
気持ちが萎えてしまい、心が折れそうになります。
しかし、やる気スイッチは本当にあり、自分で動かすことが出来るということがわかったので、
心が折れそうなときには、実践してみたいと思います。

 

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