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皆様、こんにちは。山口幸夫です。
先日、弊社で販売を行っているマンションに、
都内の不動産業者様を通じて、お申込みを頂きました。
買主様は住宅ローンを利用されるため、先方の営業担当者から融資銀行の相談を受けました。
他にも検討している方がいることもあり、審査回答が早い銀行で申込み手続きを行うこととなり、
必要書類を整えて審査にかけました。
翌日には審査結果が出たのですが、個人信用部分に問題があるとのことで、残念ながら否認の回答でした。
お客様へお伝えしたところ、ご本人様にとっては寝耳に水で「どうして?」という納得のいかない反応でした。
個人信用の回答については、否認の詳細情報は本人に対しても銀行は教えてくれません。
情報元は、株式会社シー・アイ・シーという指定信用機関です。
クレジット会社が共同出資して設立された、割賦販売法および貸金業法に基づく、唯一の指定信用情報機関です。
本人がこの株式会社シーアイシーに対して申込みをすることで、信用情報を開示することができます。
否認の要件の中で最も多いものは、直近1年以内でのキャッシング等の自動引落しが
出来なかったことによるものだそうです。
このお客様も二ヶ月近い長期の出張の間に引き落としがされず、郵便での通知も気付かずにいたことが
原因でした。
更にここ数年で多いものが、携帯電話の自動引き落としによるものです。
携帯電話は毎月、通話料等の引落しが行われますが、同時に携帯電話本体の代金を利用料と共に
月々の支払にする販売サービスが主流になりました。
本体の購入代を分割払いにするのはローンを組んでいることと同様のため、
この支払(自動引落し)が滞ってしまうと、個人信用に傷をつけてしまうことになります。
審査を依頼した銀行担当者からは、「この個人信用の情報は1年間残ってしまうので
残っている間は融資が出来ない」と言われました。
しかし、お客様も私もあきらめることが出来ず、現在他の銀行に打診中です。
住宅ローンは、銀行が保証会社に対してどれだけ上手に稟議を上げられるか、
ある面、銀行担当者の腕次第のところがあります。
このお客様の事情を説明した上で取り上げてくれた3行で、再度手続きを行います。
お客様はご結婚を機に、新居としてこのマンションの購入を希望されています。
否認されたことをお伝えしたときは、とてもショックを受けていて本当にお気の毒でした。
他の不動産会社のお客様ではありますが、ご縁があってこのように出会った以上、
精一杯の努力をして、何とかマイホームの夢を叶えて差し上げたいと思います。
売主様もこちらのお客様の購入申込みを大変喜んで下さったので、
何としても銀行ローンを通すよう、頑張ります。
キャッシュカードでのキャッシングや携帯電話の購入など、様々なサービスの普及でとても便利になった一方で、
個人信用という観点で見ると多くの落とし穴が増えています。
充分に気を付けたいものです。