2016年11月24日
営業活動日記 「福井の方言『へくさくさっ!』」

皆様、こんにちは。井上久恵です。
福井旅行の後編です。
前回の日記の最後に、福井の方言について出題させて頂きました。
「へくさくさっ!」とはどういう意味でしょうか、というものでしたが、
お分かりになりましたか?
答えは、「カメ虫臭いっ!」です。

一乗谷朝倉氏遺跡のガイド中に、鬱蒼と草が茂っているところで急に小学生たちが、
「へくさくさっ!」と騒ぎ始めたのです。

何かと思い聞いたら、カメ虫のことを「へくさ」と言い、プラス「臭い」で、
「へくさくさ」になるそうです。
さて、2日目は朝一で東尋坊に、午後は旅のメインである「福井県立恐竜博物館」に行きました。
旅のメインは恐竜博物館なのですが、感動秘話は東尋坊にありました。
非常に残念ではありますが、恐竜博物館の思い出は、ここでは割愛させて頂きます!
しかしながら、スケールの大きな博物館で見応えは十二分にあります!
興味がある方は時間に余裕を持って行くことをオススメします。
私たちは時間の都合上、回りきれなかったので…。
話を戻します。
宿の方の計らいで、東尋坊まで車で送って頂きました。
この日は海が荒れていて、断崖に打ち寄せる日本海の荒波はとても迫力があり、高さもあってとても怖かったです。
弊社が朝礼で使用している「職場の教養」に書かれていた「ローソク岩」も発見して、私の興奮は一気に高まりました。
東尋坊から最寄駅の「芦原(あわら)温泉」駅まで足が無かった私たちは、これも宿の方の計らいで
タクシーを格安で手配して頂きました。
待ち合わせの時間にその場所に行くと、私たちの旅行鞄を積んでタクシーが迎えに来てくれました。
芦原温泉駅までの間、タクシーの運転手さんからこんな話を聞きました。
東尋坊は、残念ながら自殺の名所として有名で、
全国から身投げしに来る方が後を絶たないのだそうです。
夜、何の荷物も持たず最寄駅の芦原温泉駅からタクシーを拾い、行き先を「東尋坊」と告げる方には、
必ず「なんでこんな時間に、店も閉まっていて何もない東尋坊に行くのか」と皆で声かけをしているそうです。
以前、仲間のタクシー運転手さんが20代くらいの女性を乗せたそうです。
行き先はやはり東尋坊。暗くなっているのに、どうしてそんな所に行くんだと聞いても答えなかったそうです。
ですが、長年の感から「これはマズイ。だけど自分は男だし、若い女の子の話を聞いても説得してあげられない
かもしれない」と判断した運転手さんは、東尋坊の近くに住むバスガイドさんにすぐに連絡を取ったそうです。
東尋坊で待っていたバスガイドさんは、女性と何時間も話をし、最後にその女性は「家に帰る」と
気持ちを改めてくれたそうです。
「家はどこか?」と尋ねると「長野」と答えた女性。
長野までタクシーを走らせることを一瞬躊躇したそうですが、途中で女性を下ろしてしまうと、
また気が変わってしまうかもしれない。
結局そのタクシー運転手さんは、女性の両親がいる長野へ、女性を送り届けたのだそう。
その女性は命が救われたことを大変感謝し、今もそのバスガイドさんと文通をしている、という話をしてくれました。
隣りに座っていた友人は、涙なしに聞いていられなかったようです。
こうした地域の方々の取り組みや熱い思い、機転を利かせたタクシー運転手さんの思いが
私にもヒシヒシと伝わってきました。
「色々大変かと思いますが、声かけ頑張ってください!」と応援せずにはいられませんでした。
少々暗めの話になってしまいましたが、私が福井で受けた印象は「優しく明るい方が多い」というものでした。
この旅で出会った方々には、感謝でいっぱいです。
まだまだ見所がある福井は、またいつの日か必ず訪れたいと思います!
良い旅になりました。
最後にまた、福井の方言について問題です。
私たちを乗せて下さったタクシー運転手さんは、1日に何度も奥さんから、
「はよしねま!」と言われるそうです。
関東にいる私たちが聞くと、一瞬ゾッとしますが、
タクシー運転手さんはこれを言われてもヘラヘラしているそうです。
そうすると、また奥さんから
「はよしねま!!」と言われ、うんざりすると仰っていました。
さて、「はよしねま」とは、どういう意味でしょうか?
福井にまつわる日記はこれで終わりですが、次回の日記に答えを書きます。
お楽しみに!

非公開物件見てみませんか?