2016年12月11日
営業活動日記 「異文化交流」

皆様、こんにちは。西村友里です。
現在弊社には、独立してこれから不動産会社を経営しようとお考えの男性が、
11月からライセンスを取得するまでの間、代表から実務を教わるために毎日出社しております。
ライセンスを取得された後は、弊社がバックヤードでフォロー致します。

この方とお会いしたきっかけは、2年程前に遡ります。住み替えを検討しているので、マンションを購入したいとご来店を頂いたのが始まりでした。
所有されていたマンションのご売却もお任せ頂き、マンションのご決済時に弊社代表の著書をプレゼントしたところ、その内容に大変感銘を受け、そのときの弊社の対応を直にご覧になられて、弊社で学ぼうと決めたそうです。カバンの中には、たくさんの付箋がつけられた代表の著書「不動産営業の玉手箱」が入っています。

賃貸の案内や下見等の際は、私と一緒に同行して業務を覚えて頂いておりますが、売買は代表に同行して、代表の営業を直に見て聞いて勉強しているため、とても有意義な実務を覚えられると大変喜んでおります。吸収することが盛り沢山なので、毎日とても楽しそうです。
この方の前職は、北京で活躍する弁護士でした。なぜ弁護士が不動産会社に転職するのか私にはわかりませんが、
とても頭の良い、日本人よりも気遣いができる明るくさわやかな男性です。代表は仕事のできる人が大好きなので、とても喜んでおります。
一緒に出掛けた際に、弁護士時代のお話を聞かせて頂きました。
北京に進出する日本企業をサポートする仕事をされていたそうです。
昔はそういった企業がとても多かったそうですが、今は衰退しているようです。

ある記事に、以下のようなことが書かれておりました。
『グローバル経済一体化の影響の下、中国家電メーカーが日本メーカーに追いつき、
追い越そうとしている過程で、日本家電産業がこれまでもっていた優位性が徐々に失われている。
ソニーが直面する情況は実は日本の老舗家電メーカーの縮図だ。
また家電メーカーは日本の製造業の典型でもある。
20年前、グローバル家電市場は日本メーカーの一人勝ちだった。
日本の製造業は「匠の精神」で世界各国から強い関心を寄せられていた。
この世の春は永遠に続くようで、実はその背後に危機が広がっていた。
ソニーだけではない。
液晶パネルで世界的に評価が高いシャープは深刻な債務危機に陥り、リストラを余儀なくされ、
ビルを売り払い、最後は鴻海に身売りした。
「経営の神様」松下幸之助が創業したパナソニックは何年も続く赤字局面から抜け出そうと努力したが、
黒字の達成は天に昇るのと同じくらい難しかった。
日本で初めて洗濯機を売り出した電子大手の東芝は全生産ラインを縮小し、
製品の品質問題という泥沼にはまりこんだ。
日立やNECなども評判は高いが、徐々に人々の視界から消えている。
日本の製造業はなぜ衰退したのだろうか。

理由として次の3点が考えられる。
(1)産業発展の大きな流れ
製造業のコストの高さ、資源の輸入の早急な必要性などにより、
伝統的家電産業を含む製造業の利益が急速に減少している。
モデル転換をしてより先進的な未知の可能性に到達しなければ、
利益を求める産業資本の立場に合致することはできない。
(2)先頭を走っていた日本の製造業には危機意識が欠けていた
日本の製造業は危機意識を欠くため、群がるライバルに攻撃されることになった。
先進的技術とグローバル生態システムは基本的に米国の科学技術大手に独占されており、
その上に大規模化した産業も日に日に成熟する中国の産業配置や
より成熟した韓国の産業配置に攻撃されることとなった。
そうしてソニーを代表とする伝統型日本企業のモデル転換の道は険しい茨の道となった。
(3)日本企業は保守的な傾向が強すぎる
日本企業は保守的な傾向が強すぎ、自分の分野を固守して、現状を変えようとしない。 日本の製造業の各産業には半導体産業に似た特徴がある。
細部の品質にこだわりすぎるという特徴だ。
これではコスト競争と市場ニーズに対応できない。
より危険なのは、多くの産業で企業のリーダーや技術者が消費者のニーズ、
市場の変化などを軽く考え、市場の情報の迅速なフィードバックに力を入れようとしないことだ。
グローバル大企業はみな、来るモノのインターネット時代に向けて積極的に布陣を敷いており、
スマート化を方向性とするモデル転換のチャンスを次々に追求している。
変革のさなかにある日本企業にそうした感覚はないのだろうか。答はきっとノーだ。
だが頬を打つ今の流れを感じながら、まるでよぼよぼ歩き老人のように、日本企業の動きは遅い。
なぜかといえば、拘束があまりに多く、その重さで身動きが取れないから。』
(「人民網日本語版」2016年7月)

弁護士時代、一番辛かったことは、1ヶ月前までは一緒に居酒屋に行ってお酒を交わしていた仲間を
弁護士という立場から、リストラ宣告をしなければならなかったことだそうです。
想像しただけで胸が張り裂けそうです。

いろんな仕事があり、どの仕事も楽しいことや嬉しいことばかりではないということを感じました。
元々はお客様だった方と一緒に働いているのは少し不思議な気がしますが、
微力ながらも何かしらのお手伝いが私にも出来ればと思います。

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