
皆様、こんにちは。西村友里です。
昨日2月19日は「旧正月」で、別名「春節」ともいわれています。
かつては日本も「年越し」を、この旧正月に設定していましたが、
明治維新からは、政府が暦を「太陰暦」から「太陽暦」に変更したため、
それ以来、1月1日を元旦としているそうです。
春節は、太陰暦にもとづく祝日なので毎年日付が異なります。
また、春節を「正式」なお正月としてみなしている国にとっては、
2015年の旧正月である2月19日の前日を大晦日とし、
2月18日(水)から2月24日(火)までを旧正月休みとしているところが多いようです。
ちなみに「正式」なお正月としている国は中国だけではなく、
台湾や韓国、北朝鮮やベトナム、シンガポール、マレーシア、インドネシアなどもそうで、
ブルネイやモンゴルでも、ニューイヤーといえば、太陰暦でカウントし「国民の祝日」と
しているそうです。
「旧正月」という言葉はよく耳にしますが、私が抱いていたイメージは、
「中国の人のお正月」、「爆竹を爆発させて祝う日」といった程度のものでした。
中国では、春節が近づくと人々は年越し用品を買い、大晦日には家族そろって
夕食を食べるそうです。また、吉祥とおめでたい気分を表す絵や対聯「ついれん」を掛けたり、
生き生きとした植物で部屋を飾ったりして、新しい年を迎えます。
街の至る所に飾り付けが施され、爆竹が鳴り、互いに新年の挨拶を交わし、
龍と獅の踊りや縁日が行われます。
ちなみに中国では、餃子を食べるのが習慣で、餃子といえば水餃子です。
大みそかになると家族が集まり、餃子をつくるそうですが、
年越しには「餃子」というのは、明の時代から続く風習だとのこと。
なぜ餃子なのかというと、とても美味しいし、その形が金子や銀子に似ているため、
縁起がいいとされているからだそうです。
一方で、以下のような報道がありました。
「中国で最も重要な祝日である春節(旧正月)を迎えた19日未明、
北京市内では、年越しの爆竹・花火により、大気中の微小粒子状物質PM2.5の濃度が急上昇した。
中国紙・新京報などによると、大みそかの18日午後4時(日本時間同5時)に
1立方メートル当たり15マイクログラムだったPM2.5濃度は、ピーク時の19日午前0時~1時には
約27倍の410マイクログラム前後まで上がった。」とのことでした。
微小粒子状物質であるPM2.5は、肺の奥深くまで入りやすく、呼吸系への影響に加え、
循環器系への悪い影響が及ぼされといわれています。
お祝い事を楽しむことはとても良いことですが、周囲への気配りや配慮も忘れないようにしたい
ものです。