2015年08月09日
営業活動日記 「お墓について」

皆様、こんにちは。西村友里です。

先日、仕事で京浜急行線に乗りました。
電車に乗ると、いつも電車内に貼られているポスターに目をやりますが、
その中に私にとっては衝撃的なポスターを見つけました。

近年では、さほど珍しいことではありませんが「室内のお墓 80万~」と記載されているポスターがありました。
田舎育ちの私が抱くお墓のイメージは、緑に囲まれた丘の上やお寺の近くなど「屋外」にあるものです。
親戚のお墓は坂の上にあります。
太陽の日差しがきついお盆には、汗をかきながらその坂を上り、ご先祖様をお迎えに行き、
お見送りしています。

屋内墓地はビルの中にあり、分譲マンションのように専用のキーが渡され、
それを指定の場所に差し込むと、参拝ブースがありお参りすることが出来ます。
このような墓地は、2005年から東京都を中心に増えてきたそうです。
当初は専用キーなどなく、受け入れられる遺骨の数も少なかったため、あまり話題にはならなかったそうですが、
2008年から2012年にかけては、約5,000から10,000基の収蔵スペースがある大規模な自動式納骨堂が
増えたことで、注目を集めるようになりました。

また、霊園の外観も墓地には見えないこともあり、地域住民の反対も少なかったのも後押し、
テレビ等のマスメディアで取り上げられるようになりました。

正しいお墓の知識をもって、適切なアドバイスを行なうスキルを証明する
「お墓ディレクター」という資格をお持ちになっている高浜加代子氏が、
室内型墓地についてのメリットとデメリットをコラムに書いています。

【メリット】
①雨の日も安心!
  雨の日のお墓参りは足元も悪いし、傘をもってお参りするとなると億劫になりがちですが、
  室内墓苑なら天気に関係なく、気持ちよくお参りできます。
  とくに法事のときなど、お参りに来てくれる親戚に迷惑をかけたくない、日程がずらせない等の場面では安心です。

②駅から近いところが多い
  屋外型墓地と違って、広大な敷地を必要としない室内墓苑の場合には、駅からのアクセスが良い場所に
  建てられていることが多いようです。

③セキュリティ万全
  夜間や管理事務所の定休日には施錠され、不審者が入ってくることができません。
  日中にも墓域内への出入りを監視カメラで確認しているところもあります。
  警備保障会社の防犯対策を取り入れているところもあり、墓石へのイタズラの心配がありません。

④これまで出来なかったお供えも
  屋外墓地の場合には、カラスや野良猫の被害防止のために、お供え物を残しておくことは
  禁止されているところがほとんどです。
  しかし、屋内の場合は食べ物もお供えしたままで帰ってもOKという墓地もあります。
  管理事務所が処分してくれます。またお参りに来た人にメッセージを書いてもらうためのノートを置いたり
  故人の写真を飾ったりと、これまでお墓に置くことが難しかった品物を置くことができます。
  ※墓地の規約によっては禁止されていることもあります。

⑤手ぶらでお参り
  カードを差し込むと我が家のお墓が出てくるという自動搬送システムを採用している施設では、
  参拝室のお花は、管理事務所にて毎日用意してくれていて、手ぶらでお参りできるところもあります。


【デメリット】
①地震対策は?
  屋内に墓石がずらりと並ぶ室内型墓地。
  墓石は小さいものでもかなりの重量があり、それらを支える施設の強度は十分なものかをチェックしましょう。

②施設を建替えるときには?
  建築物である以上、いずれは老朽化による建替えの時期がやってきます。
  お墓は代々受け継ぎ、何十年と守っていく大切なものです。
  建替えのときには、お墓の使用権はどうなるのか?追加費用が必要なのかどうか?
  規約をチェックし、不明な点は確認しておきましょう。

③お参り方法は?
  お線香やローソクの使用は、火災を防ぐ観点から制限をしている施設もあります。

④お参りの時間帯は?
  夜間や管理事務所の定休日には施錠されることが多いため、不審者の侵入を防げセキュリティは安心ですが、
  その反面、お参りができない日や時間があります。

⑤メンテナンスは?
  カードを差し込むと我が家のお墓が出てくるという自動搬送システムを採用している施設では、
  システムメンテナンスを定期的に行っています。十分な設備管理がなされているか、確認しましょう。

また、室内型墓苑には色々と種類もあるそうです。

◇屋内墓苑(自動搬送式)
  ICカードなどを参拝ブースに挿入することにより、納骨箱が自動的に搬送され、屋内にありながら
  お墓のようにプライベートな参拝空間が持てるお墓です。

◇仏壇型納骨堂
 個々の納骨室にプライベートな参拝壇がしつらえられた納骨堂です。

◇ロッカー型納骨堂
 納骨室に直接参拝する、シンプルな形式の納骨堂です。


室内型の墓地が、我々にとってとても参拝しやすいものだということは分かりましたが、
私にはどこか無機質のように感じます。
自然と一緒の方が、ご先祖様も心安らかに眠ることができると思いますが、
人それぞれ考え方や状況が違うため、一概には何ともいえません。

このような墓地もあるということを、知識として蓄えておきたいと思います。


 

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