
皆様、こんにちは。西村友里です。
緑豊かな横浜公園が目の前にある弊社本店には、
人間以外の可愛いらしいお客様も遊びに来ます。
弊社は路面店なので、店内だけでなく出入口にも花や観葉植物を飾り、
お客様をおもてなしする環境づくりに力を入れています。
私の席はカウンター席ですので、ガラス張りの店舗からは店先や横浜公園が見渡せます。
そのため先日は、先輩が大事に育てているお花の花びらを、小さいけど丸々としたメジロが
きれいさっぱり食べきった現場を目撃しました。
いくつかのお花の花びらがなくなったため、当初はまさか鳥が花びらを食べているとは
思いもよりませんでした。せっかくきれいに咲いた花を、誰かがいたずらをして
引きちぎってしまったのかと思っていました。ひどいことをする人もいるものだと。
今日もまた私の席からは、可愛らしいお客様の姿が見えました。
港大通り沿いの歩道の植え込みの下に、見たこともない鳥を発見したのです。
すぐに飛んでいくだろうと思い、大して気にもしていませんでしたが、お昼に見かけて3時を過ぎても
植え込みの周辺でウロウロしていて、飛んでいく気配は一向にありませんでした。
気になって見に行ったところ、植え込みの下から移動して道路の端まで出てきていました。
交通量の多い道路ですので、車に轢かれてしまう恐れがあります。
鳥についての知識がないため、近くで見ても何の種類の鳥なのか分かりませんでした。
よく見ると怪我をしているようで、クチバシに赤い血がついていました。
10センチ位のサイズに丸まっていましたが、時折首を伸ばした姿は20センチ位の大きさはありました。
このまま放っておいて、車に轢かれてしまったら大変です。
急いで野鳥を保護してくれるところをネットで探しました。
弊社の近くだと「野毛動物園」で野鳥を保護をしてくれることが分かり、連絡をしましたが、
「捕獲して4時半までに連れてきてください。」とのことでした。
私は、動物園の方が現場に来て保護をしてくれるものだと思っていたのですが、
「どこの施設でも一般の方に捕獲してもらい、施設まで連れてきてもらっています。」と言われてしまいました。
段ボールとほうき、ちりとり、そして軍手を持ち、通行人の方々にご協力を頂きながら
無事に捕獲することが出来ました。
私は一度鳥に威嚇されて心が折れてしまったので、ほとんど通行人の方々が助けてくれたようなものでした。
段ボールに入れるまでは暴れていた鳥も、捕獲されてからは体力が尽きたのか、ぐったり横になっていました。
動物園に連れて行ってあげたかったのですが、4時からお客様との約束が入っていたためどうしようかと
困っていると、一緒にサポートをして下さった女性が、私の代わりに動物園までタクシーで連れて行って
下さることになりました。
一体あの鳥は何鳥なのかを調べてみたところ、
「小鳥の病気.com」の「この鳥なーに?上級編10(http://www.torinobyouki.com/blog/blog2/)」を
見て分かりました。
名前: 『ヨシゴイ』(コウノトリ目 サギ科)
アシに捕まり、カエルや小魚などを捕食する。
冬は東南アジアからインド、ミクロネシア、ニューギニアにかけて生息し、夏鳥として日本全国に渡来する。
風切羽が黒く、頸部に白に茶色の縦斑がある。サギ類の中で最も小さい。
この鳥は夏鳥として渡来。北海道から九州まで全国で繁殖する。
水田、湿地、アシ原などに住んでいる。
警戒すると独特な首を伸ばす擬態のポーズをとり、アシの茎にまぎれる。
別名、「ゆうれいドリ」、「ばかどり」、「煩悩鷺」、「うまおいドリ」、「ひめごい」、「さやつきどり」など
様々な異名を持つ。
「ゆうれいドリ」の由来は、繁殖期に夜「ウォーウォー」と鳴くが、昔の人はこの声を聞いて「オーイ、オーイ」と
聞こえたそうです。まるで暗い沼から呼ばれたように思えるので、「ゆうれいどり」と言う名前が付いたそうです。
動物園まで連れて行って下さった方に心から感謝致します。
親切な女性のお名前しか聞くことができず、連絡先を伺わなかったのが悔やまれます。
鳥の所在を動物園に確認してみようと思います。
元気になり、一日も早く飛べるようになってくれることを祈っています。