2014年03月19日
営業活動日記 「行き過ぎたスケルトン渡し」

皆様、こんにちは。西村友里です。

先日、あるお客様に店舗をご案内したのですが、その店舗があまりにも
衝撃的だったため、日記に綴らせて頂きました。

ご案内した店舗については、事前に内容を確認し、管理会社より
「この店舗はスケルトンにしてから、お引き渡し致します。」と伺っておりました。


一般的に「スケルトン」とは、室内の装飾や設備関係をすべて撤去した「何もない状態」を言います。
例えば、コンクリート造の店舗であれば、コンクリート打ち放しの状態で中味が空っぽな状況での
引き渡しを意味します。

お客様には、予めスケルトン渡しでの引渡し条件の店舗である旨をご承諾頂いたうえで、
ご案内をさせて頂きました。
お客様と一緒に現地に着き、管理会社も立合いのもと、オーナー様の奥様が鍵を開けて
下さったのですが、室内を見て、オーナー様以外は全員絶句致しました。
あまりの惨い状態に、思わず言葉を失い、放心状態になってしまいました。

管理会社の担当者も、スケルトンになってから室内を見たのは今日が初めだったそうで、
工事はオーナー様任せにしていたようです。
まさかこのような状態になっているとは、夢にも思わなかったことでしょう。

驚くことに、室内はスケルトンというよりも、まさに「解体現場」でした。
鉄骨造2階建の1階部分が店舗になっていますが、店舗の壁も床もすべて解体されており、
鉄骨だけが無残にもむき出しになっている状態です。
床がないため、何と地面が丸見えで土が見えています。
また、配線などもそのままぶら下がっている状態で危険です。
2階にオーナー様夫妻がお住まいなのですから、業者も慎重に仕事をしてほしいものです。

管理会社の方もさすがに驚きを隠せず、立ち合って下さったオーナー様に対して、
「いくらなんでもこれはやり過ぎですよ。」と説明をしておりました。
オーナー様は一般のお客様なので何もわからないため、友人である業者に頼んだところ、
このような状態になって引渡しを受けたと話しておりました。
もちろん、オーナー様はスケルトンがどのような状態のことを言うのかご存知なかったようです。

いくらご友人と言えども、プロの建築会社が依頼を受けて対応しているのですから、スケルトンの意味くらい
理解していて当然です。それが壁も床も解体して、土が丸見えなのですからひどいものです。

当然ですが、この状態ではさすがに弊社のお客様も驚かれて、決まるものも決まりませんでした。
弊社に限らず、現状では誰も借り手はいないでしょう。
せめて、床と壁は造作頂きたい旨をお願いし、立地や環境などはお客様のご希望条件にマッチしているため
工事が完了した段階で、再度内見をさせてほしい旨を依頼して戻って参りました。

鉄骨だけの状態を見る限り、現在建築中?と思えるほどの店舗でした。

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