
皆様、こんにちわ。井上久恵です。
いきなりですが、私は接客に人一倍うるさい人間です。
もう何年も前のことですが、私は某輸入雑貨店で販売員として働いていました。
その会社では、年に一度の「接客コンテスト」が、全店抜き打ち試験という形で
実施されていました。当時の店長は接客に大変厳しい方でした。
そんな環境で働いていたものですから、自分が「お客様」の時の目線も自然と
厳しくなってしまいました・・・。
先月、箱根に旅行に行った時のことです。
私自身、箱根はあまり詳しくありません。
急遽決まった旅行だったので、旅館は友人の評判で絞り、最後に旅行サイトの口コミを確認して決めました。
まず最初に驚いたのは、到着が遅れ予定していたチェックイン時刻を少し過ぎてしまった頃、
旅館から確認の電話が入りました。
今まで自分から宿泊先へ連絡したことはあっても、宿泊先から電話が掛かってくることはなかったので
「丁寧だなぁ」と感心しました。
その後、さらに感心した出来事に私は気が付きました。
それは、夜の食事会場での出来事でした。
食事時ということで会場はにぎわい、スタッフは忙しく働いています。
私の席から少し離れた所に、4名の女性客が食事を終えて談笑していました。
その後ろでは、箒とちりとりを持った若い男性スタッフが掃除をしています。
談笑に区切りがついたところで女性客が席を立った時、男性スタッフが「ありがとうございました」と
大きな声で挨拶をしました。ここまではよくある光景です。
が、「いつもと違うな」と気付いたのは、その男性スタッフは、手に持っていた箒とちりとりをきちんと手から離し、
女性客の方へ向き直り、お辞儀をしながら声をかけていたのです。
「○○しながら」の挨拶ではないことに気付いた時、「いいものを見せてもらったな」と私はとても気持ちがよくなりました。
短い滞在時間でしたが、私と何らかの言葉を交わしたスタッフ全員が、笑顔で且つ目を見て接客していることにも
気が付きました。スタッフは皆若く、もしかしたら学生かもしれません。
企業努力と、本人たちの意識の高さに感動し、「改めて、また泊りに来たい」と思ったのは言うまでもありません。
本当に素晴らしかったです。
「また来たい」「また買いたい」「またお願いしたい」と、自分や会社やお店が、お客様から求められることは、
非常に嬉しいことです。
この度はとても良い刺激を与えてもらいました。
この日の出来事を思い出し、現状に満足することなく、日々精進していかなくてはいけないな、と心が引き締まりました。