2013年11月10日
出雲・伯耆地方の風習「札打ち」

皆様、こんにちわ。井上久恵です。

先週、私の祖父が亡くなりました。
急いで航空券を取り、実家の島根に帰省させて頂きました。
突然のことで、祖母も両親も親族も大混乱。
葬儀、告別式以外、通夜や村の行事などは全て家で執り行われる為、
悲しむ暇もないくらい、あれやこれや大変な騒ぎでした。
(それぐらいが良かったのかも知れません)


私の実家では、「札打ち」という風習があります。
これは出雲・伯耆地方の風習だそうで、葬儀後に故人の戒名をお札に書き、
お地蔵様に貼って回ります。
(現在は、お地蔵様に直に貼らず、前に置かれた箱に入れて回ります。)

「お釈迦様に弟子入りする為に歩む道を我々が後押しし、見守ってくださった
お地蔵様にお礼をする」という意味があるそうです。
けもの道を1時間以上歩く為、足腰に自信のある家族と親族で回りました。

道中は、20年振りに会った祖父の妹や、近くにいてもなかなか話すことがない弟、
久しぶりに会った母と、息も絶え絶え色々な話をしながら歩きました。
祖父が亡くなるという残念なきっかけでの再会でしたが、
「あぁ、本当に家族全員が集まることが出来る機会というのは、
それぞれが自立した大人になると、なかなかないのかも知れない。
こういう時にこそ言い訳をぜず、家族は集まらなくてはならないのかも知れないな。」と
歩きながらしみじみ考えました。

「風習なんて古臭い!」と、悪い面ばかり捉えがちな私でしたが、
最後に、祖父から大切なことに気付かせてもらいました。

非公開物件見てみませんか?